
意外と身近にいる、ナナフシの不思議。
\ぐんま昆虫の森の「ナナフシのオス発見」ツイートからリサーチ!/
枝に擬態していることから目立たないため、気づかないことが多いですが、意外と身近にいる昆虫がナナフシです。
見た目がそっくりなナナフシモドキとエダナナフシの違いについて解説。また、レアなオスの見分け方についてもご紹介します。
▶群馬県公式ウェブ【7月21日】全国でも珍しいナナフシのオスが園内で発見されました!((教)ぐんま昆虫の森)
ナナフシとナナフシモドキの違い

「ナナフシ」+「モドキ」で「ナナフシモドキ」と言われる昆虫は「ナナフシではないの?」と名前の由来に疑問が湧きますよね。
「モドキ」=似ているけど、本物ではない
「ナナフシモドキはナナフシに似ているけど、本物ではないのか?」と別の昆虫みたいですが、同じなんです。
ナナフシの漢字名の「七節」は、節がたくさんあるという意味で擬態している木の枝を表しています。
中国語では「竹節虫」、英語では「Walking Stick(歩く棒)」とも呼ばれています。
木の枝や歩く棒に似ているけど、本物ではない。木の枝みたい。
これにより「ナナフシモドキ」が正式名称で、「ナナフシ」と略されて呼ばれています。
ナナフシモドキとは、
○ (擬態する)木の枝に似ている昆虫
× ナナフシに似ている昆虫
エダナナフシとナナフシモドキの違い

意外と身近にいるナナフシは、「エダナナフシ」か「ナナフシモドキ」のどちらかで、見分けづらく、よく間違えられます。
一番わかりやすい違いは、頭についている触角の長さです。
前脚より短いのが「ナナフシモドキ」。前脚と同じくらいなのが「エダナナフシ」。

ナナフシのオスの見分け方

ナナフシモドキはメスだけで卵を産む「単為生殖」をするため、オスがいなくても繁殖します。
ナナフシのオスは珍しく、発見されると新聞にも載るほど。オスは、全国で十数例しか確認されていません。新聞に載るのも納得ですね。
オスの特徴は、メスより細くて一回り小さく、からだ全体が褐色で胸から腹にかけて白い筋があること。
ぐんま昆虫の森の園内でよく見かけるナナフシは、確かに見るからにメス。

オスが見つかれば大ニュースです。これからもオスの特徴を頭にナナフシのオスを探していきたいと思います。
【動画・SNS】ナナフシを観察しよう!
▲動画:ようちゃんねる「野生のナナフシを初めて発見!捕まえて昆虫観察!餌をモリモリ食べる姿がかわいい」より
追記
\ナナフシに関するSNSをチェック!/
夢に出てきそうな感じ#足立区生物園 #抜け殻 #ナナフシ #休園中の動物園水族館 pic.twitter.com/eYz920VcJ6
— 足立区生物園 (@seibutuen_info) March 6, 2022