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蜂蜜が白く固まる理由は?固まらない種類と保存方法【天然の保存食】

はちみつ

料理やお菓子作り、美容と多方面に活躍するミツバチが集めた「蜂蜜」。

古くから食用や薬用などのさまざまな場面で使われていた蜂蜜は世界中で利用されてきましたが、近年災害や新型コロナウィルスなどの状況から、保存食品として見直されています。

  • 非常食
  • 災害食
  • 防災食

このように、災害時の食材としても大活躍が期待される「蜂蜜」は、人間にも栄養価の高い万納食材ですが、冬になると白く固まることがあります。

いざ、蜂蜜を食べようとしたら白く固まっていた、という経験はありませんか?

保存食として備蓄していても固まっていたらショックですよね。

そこで白く固まる理由、防止対策、上手な保存方法についてご紹介します。

益虫ミツバチが頑張って集めてきた「蜂蜜」をぜひ、防災セットの仲間入りにして上手に防災対策をしよう。

白く固まる現象が結晶化

蜂蜜の結晶化

白くて食べるとジャリっとする、この”かたまり”が結晶化した蜂蜜です。

蜂蜜が白く固まる現象=「結晶化

結晶化すると白く固まってしまって白いツブツブができるので、一見カビが生えたかのようにも見え、驚く人も多いようです。

決して品質が低下しているわけではなく、自然の蜂蜜は低温な環境では結晶化しやすいんです。

低温度になり、蜂蜜に含まれる主成分のブドウ糖が水分に溶けきれなくなって固まります。

ブドウ糖はあまり水に溶けないためブドウ糖の比率が高ければ、どうしても結晶化しやすくなります。

そのため、秋~冬に発生しやすいですが、結晶化しやすい蜂蜜と結晶化しにくい蜂蜜が存在します。

  • 冬:結晶化しにくいアカシア
  • 夏:結晶化してしまう菜の花

このように、寒ければ固まり、暖かければ固まらないというわけではありません。

では、なぜ蜂蜜は白く固まるのでしょうか?

蜂蜜が白く固まる理由はココにある

ハチミツ

結晶化となるには、大きくわけて「花蜜由来」「振動」「温度」に影響します。

1. ブドウ糖が果糖より多い

蜂蜜の主成分は糖分(ブドウ糖・果糖)80%、水分20%で構成されています。

なかでも、ブドウ糖は結晶化しやすいのでブドウ糖の比率が多いと固まりやすい蜂蜜ということになります。

2. 振動が加わったとき

チューブ式容器の蜂蜜の中身が出てこないときに容器をつい振ってしまいがち。

これも蜂蜜に空気が混ざってしまい結晶化を助長させる行動になるのです。

蜂蜜の中に気泡があり、お客さまのところに届くまでに揺れて結晶化が進んでしまいます。

3. 気温が15~16度以下の低いとき

15~16度以下に気温が下がると主成分のブドウ糖が水分に溶けきれなくなって結晶化しやすくなります。

もっとも結晶化しやすい温度は13~14度くらいとされています。(蜂蜜が結晶化する温度帯が5~14度)

▶ミツバチの巣にたまっている蜜は結晶化しない

ハチの巣

ミツバチの巣は保温庫のような役割をしています。

このように、温度に影響を与えます。

蜂蜜は冷蔵保存はNG、直射日光に当たらない常温で保存するのが基本も温度が関係しています。

→気温15度ってどれくらい?

4. 気温差が生じる場所

蜂蜜の保存場所は常温でOKですが、日中は日が当たり、朝晩は冷えこむような場所でも固まりやすくなるので気をつけましょう。

直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい場所が最適です。

5. 日中の寒暖差による温度変化

日中は暖かい時間帯があるから、大丈夫じゃないの?と思いがちですが、そうではないんです。

低温度だけでなく、温度の変化でも固まりやすく進行してしまいます。

結晶化する蜂蜜苦手→固まらない種類を

ニセアカシア

すべての蜂蜜が固まるわけではありません。

  • 主な結晶しにくい蜂蜜:アカシア
  • 主な結晶しやすい蜂蜜:菜の花
固まりにくい種類:アカシア・トチ・栗 など
固まりやすい種類:菜の花・レンゲ・そば など

白く固まったのが苦手な人は「アカシア」、固めのジャリジャリが好きな人は「菜の花」「レンゲ」を選ぶといいでしょう。

アカシアは、色が薄くスッキリした味わい。食べやすく人気な蜂蜜の一つ。

花の種類によってブドウ糖の比率が変わるため、結晶化しやすいか分かれ、味や色も違います。

味の濃い色の蜂蜜は若干、味にクセがあります。

蜂蜜の上手な保存方法

蜂蜜の上手な保存方法

温度差のない常温に保存するのが基本

「はちみつを冷蔵庫に入れてしまった!大丈夫?」

はちみつの保存方法で一番の疑問、「冷蔵庫に入れていいの?常温でいいの?」

最適な保存方法を知らなくて、冷蔵庫に入れてしまった!という人も少なくないようです。

はちみつは、冷蔵保存はNGで常温におくのが基本です。

常温で保管しておいても腐ることはありません。

常温でOK!というのは、防災グッズにはありがたい食材ですね。

湿気を吸収しやすいため、風通しのいい湿気がたまりにくい場所を選ぶのがポイントです。

台所のシンク下より、戸棚や食器棚の中の方が最適!

固まりやすい気温(15~16度以下)にならないようにそれ以上の常温が望ましいです。

気温15度ってどれくらい?

気温15度の服装の違い

結晶化しやすい気温は15~16度以下と言っても、どれくらいかイメージしづらいですよね。

気温15度とは、春・秋・初冬の季節の変わり目のころ。4月ころの春の衣替え、10~11月ころの冬の衣替えの時期が気温15度の目安です。

15度以下は春コートや秋コートを羽織りたくなる気候です。

アウターを羽織るか、羽織らないかが気温15度の服装選びの違いになります。

薄手コートを羽織るころ、蜂蜜の結晶化しやすい時期になる」と思えば、わかりやすいでしょうか。

もちろん、ウールコートを羽織る冬の季節も結晶化しやすい時期に含まれます。

蜂蜜が固まる防止対策

冬の時期は常温でも15度以下になってしまうことも多く、どうしても結晶化を予防しづらいです。

常温保存のほかに2つの方法をご紹介。

■冷凍庫に入れる

蜂蜜が固まる温度帯の下限5度を下回ると逆に固まらなくなっていきます。糖分が多いのでカチコチに凍らないため、結晶化を防ぐことが可能となります。

災害時には冷凍庫はないと思うので真冬だったら5度を下回る室外に出しておいた方がいいのかもしれません。

■発泡スチロール+新聞紙

100均に売っているクーラーボックス。小さめのサイズで保冷にも保温にもなり、1個持っておくと便利!新聞紙は湿気とりの役目を果たします。

冬場は発泡スチロールの中に蜂蜜を入れておいても急激な温度変化に左右されないかもしれません。

防災セットに入れる保存容器について

陶器製の容器にいれた蜂蜜
  • プラスチック製
  • ガラス製
  • 陶器製

売られている蜂蜜の多くはプラスチック製やガラス製が多いですが遮光性が低くなります。

容器の種類メリットデメリット
プラスチック製・落としても割れない
・軽くて持ち運びに便利
・容器によってスプーン不要で清潔
・プラスチックのにおいが移ることも
・長期保存には不向き
・遮光性低い
ガラス製・色やにおいを移さない
・透明なので中身を確認できる
・遮光性低い
・落とすと割れる
陶器製遮光性高い
・長期保存できる
・落とすと割れる
・新たに容器に移しかえる手間

最適な保存容器は、遮光性の高い陶器製の容器。

「ステンレスのスティックを収納できる!陶器製で光を通さない容器」はこちら

しかし、普段使用するには陶器製がおすすめですが、防災セットの中に陶器製容器を入れて保存するのは、ちょっと難しいように感じますね。

非常袋の中で陶器が割れて中が蜂蜜でベタベタになるのは想像したくありません。

陶器製は長期保存向けのメリットがありますが、防災セットに入れる最適な容器となれば、プラスチック製容器がおすすめです。

プラスチック製にもデメリットはありますが、持ち運びに便利でスプーンなどもいらず、容器を押せば蜂蜜が出るプラスチック製なら割れない上に場所もとりません。

賞味期限は2~3年が目安

蜂蜜は賞味期限を記載するように義務つけられています。

風味が落ちず、美味しくたべられる期間が「賞味期限」であり、期限が過ぎると傷む消費期限とは違います。

蜂蜜の賞味期限は2~3年で腐ることはありませんが、風味が落ちてくるので賞味期限内に食べきりましょう。

防災セットに入れっぱなしにしてしまう傾向がありますが、賞味期限をチェックし、賞味期限が過ぎたものを入れておかないように交換しましょう。

注意点は、スプーンですくって蜂蜜を食べる場合、清潔なスプーンを使います。一度なめたスプーンまたは指を容器の中の蜂蜜に入れないようにしてください。腐らない蜂蜜とはいえ、細菌が繁殖する原因となります。

【蜂蜜が固まったら】かんたんな戻し方・溶かし方

固まってしまった蜂蜜は温めれば、かんたんに溶かすことができます。

1. 湯せんにかける

基本の戻し方は湯せんにかける方法。必ずガラス製やプラスチック製容器のフタは外してから温めましょう。

蜂蜜は45度で有効成分が変化しはじめ、65度以上の高温で壊れてしまいます。風味も落ちます。沸騰しない50度くらいのぬるめのお湯でゆっくり溶かすことを忘れずに!

■ガラス製

いきなり沸騰した熱湯の中にガラス瓶を入れると割れる恐れがあります。必ず水から入れてゆっくりと加熱します。

■プラスチック製

高温で湯せんすると容器が変形したり、プラスチックの有害物質が溶け出す可能性もあります。必ず低温でゆっくり溶かすようにします。

2. 電子レンジで溶かす

湯せんはじっくり時間をかけて溶かしていきます。時間がない人は電子レンジで溶かす方法もおすすめです。

しかし注意点は、湯せん同様、高温NGのため温度調節しながら短い時間で様子を見ながら温めましょう。

3. 災害時の固まった蜂蜜の戻し方

災害時、電気がなく湯せんも電子レンジもない場合はどうしたらいいでしょうか?

■ホッカイロを使う

ホッカイロ、タオルを防災セットに入っていると思います。ない人は入れておいた方がいいですよ!

お湯を沸かせないとき、ホッカイロで発熱させタオルで巻いてゆっくり蜂蜜を溶かします

時間はかかりますが、ホッカイロが活躍するでしょう。

■自分の体温で温める

ホッカイロも何もないとき。自分の洋服の中に蜂蜜の容器を入れてお腹や脇の体温で温めましょう。

じっくり時間がかかると思いますが、少しでも温まるように・・・

ミツバチの巣内は35度前後を保っていて結晶化しません。

体温も近い温度なので熱ぎるということはないので大丈夫です。

ほかに、アルミホイルを巻いたり、ビニール袋に入れたりできるので防災セットにはアルミホイル、ゴミ袋も忘れずに入れておきましょう!

結晶化は本物の濃厚な天然はちみつの印

ミツバチが花粉を運ぶ

蜂蜜が本物である限り、結晶は避けることのできない現象です。

結晶化は避けられないですが、おいしい蜂蜜を食べたい場合は、本物を食べたいですよね。

はちみつには3種類あるので本物を見抜きましょう!

【おすすめ度】【種類】【特徴】
純粋はちみつ・加熱など一切の加工処理なし
栄養たっぷりで味も香りも◎
・自然そのままの美味しさを味わえる
加糖はちみつ・水あめや果糖液を加えたもの
・はちみつ本来の栄養分少ない(砂糖が主)
・原価を抑えるために加工されたもの
×精製はちみつ
(濃縮はちみつ)
・加熱などで水分を飛ばしたもの
・約60度ほどで栄養素壊れている
・はちみつ本来の栄養分はない

純粋はちみつは糖度が高いので抗菌力が強く、長期保存が可能になります。

加糖はちみつは、「純粋はちみつ」に比べ保存期間が短くなる可能性があります。

加糖などの不純物が混ぜられた蜂蜜は、ただの甘味料です。健康効果は期待できないので気をつけてくださいね!蜂蜜の健康効果は豊富な栄養成分や酵素により期待されます。

防災セットに仲間入りする蜂蜜は、栄養豊富な「純粋はちみつ」にしましょう。

▼スーパーなどのお店で濃厚な純粋はちみつかどうかを見分ける方法を一つ

粘り気があるかどうか、を確認しましょう。容器を傾けたときに容器内を移動します。

本物の天然はちみつは、密度が高いため粘り気があれば片方側から反対側に移動するのに時間がかかりますよね。

加糖などを混ぜたはちみつは、粘り気が弱まり移動するのが早めになるでしょう。

いくつかのはちみつを比較してもわかりやすいですよね。むやみに容器を振ったり、たたいたりして振動を与えないように!

購入前にスーパーなどで確かめるかんたんな方法の一つですのでやってみてください。

蜂蜜は防災に向いている食品

胃に優しく、体に吸収しやすく即効エネルギーに変わりやすいため防災セットの仲間入りに推奨する「蜂蜜」。

【防災対策におすすめ】蜂蜜はココがすごい!
  • 長期保存可能
  • 疲労回復・体調維持に効果的
  • 即効のエネルギー源に
  • 180種以上の栄養素を含む
  • 強い殺菌作用あり

水分が入らなければ腐らず、殺菌作用があるのでケガの傷口・やけどに塗って治療にも使えるため防災に向いている食品です。

→【応急処置に】はちみつで火傷を治療する方法はこちら

→ 外出先でも手軽に持ち運びしやすい!スティックタイプの蜂蜜
【注意】1歳未満の赤ちゃんには与えるのは危険!

一般的にはちみつは包装前に加熱処理を行いません。そのためボツリヌス菌が混入していることがあります。

1歳未満の赤ちゃんは、まだ腸内環境が整っていません。

通常の加熱や調理では殺菌されないので赤ちゃんが摂取すると乳児ボツリヌス症にかかることがあります。

栄養の高い蜂蜜ですが、大変危険ですので1歳未満の乳児には与えないでください!

参考文献:ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから【厚生労働省】

ハチミツは生後1歳未満の赤ちゃんに与えると乳児ボツリヌス症に感染する恐れがあります。
妊娠中のハチミツ摂取による健康被害は報告されていないので問題ありませんが、ハチミツそのものがカロリーが高いので、パン等に付けすぎたりヨーグルトや飲料に入れすぎにならないよう注意しましょう。
お腹の赤ちゃんに胎盤を通じてボツリヌス菌が移行することはありませんのでご安心ください。 

あさぎり病院産婦人科

1日の摂取量は、スプーン1杯(10g)を朝・昼・晩の3回に分けて30gくらいを摂るのが目安ですので摂りすぎないようにしましょう。

疲れがたまり、甘いものを食べて疲れを吹き飛ばしたいときに蜂蜜を口に入れたら癒されますね!

ミツバチは益虫です。集めた蜜をわたしたち、人間がありがたくいただいています。

蜂蜜は光や熱に弱いので栄養価を十分に摂るためにも非加熱のものを選ぼう!

\非加熱タイプの蜂蜜/
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