ぐんま昆虫の森の友の会イベント、「森を歩こう」に行ったら、園内で初めてヘビトンボという虫を見ました!
宮崎駿の「風の谷ナウシカ」に出てくる「ヘビケラ」はヘビトンボがモデル生物のようです。
ヘビトンボは攻撃的な虫

ヘビトンボは反り返って鋭い大アゴで嚙みついてきます。
息子も「ヘビトンボに噛まれた」「痛い」って言っていました。
アゴがしっかりしているので見ていてちょっと怖い虫だな、という印象でした。
ヘビトンボの成虫は体長40mm、両方の翅(はね)を広げると長さ100mm。大柄な昆虫。
大アゴが大きく噛みつく力も強い、凶暴な昆虫。
■ヘビトンボの名前の由来とは、
- ヘビのように長い頭部を持つ
- 体を捕まえて持つと蛇のように体をくねらせ、噛みつく
習性がヘビに似ているということでヘビの仲間という意味ではありません。
毒性はないみたいですが、首を大きく曲げて指にすぐ噛みつくので気をつけて触らないとですね。
夜行性で外灯など光に集まる習性のある、ヘビトンボ。
たしかに、昆虫の森の中に設置されたライトトラップの中にヘビトンボはいました。
【ヘビトンボがモデル】ナウシカに登場するヘビケラとは
ヘビケラのモデルとなった蟲は、
- ハサミムシ
- ヘビトンボ
- ケラ(螻蛄)
この3つをモデルに描かれていると推定されています。

ハサミムシ:尻尾にヘビケラのようなアゴがあり、平らな身体。性格はおとなしく、ヘビトンボとは真逆の性質の持ち主の益虫。

ヘビトンボ:ヘビケラのような大きなアゴがあり、とても攻撃的。

ケラ:幼虫から成虫になるとき、ハネ(翅)が生える変態昆虫。前翅が短く飛ばないようにも見えるが、長く発達した後翅を広げてよく飛ぶ。
全長は数10mに達するヘビケラは腐海に生息する蟲。
こんな蟲が実在したら恐ろしいですね。
そんな、モデルとして存在する「ヘビトンボ」を初めて生で見ることができて、確かに攻撃的な虫だったなと思いました。
ナウシカに登場するミノネズミはヘビケラの幼虫だった
もうひとつ、気になるミノネズミについて。
この蟲は、ヘビケラの幼虫。アゴなどの顔の部分にヘビケラの面影がありますよね。
身体はダンゴムシのような見た目ですがヘビケラを連想するような、いかにも攻撃的な顔をしていますね。
江戸時代からヘビトンボの幼虫は孫太郎虫(まごたろうむし)とも呼ばれています。